認知症予防プログラムについて
早ければ30代から始まっている脳細胞の変性や破壊が拡がりやがて症状が出て認知症と診断されるわけですが、症状が出る前の細胞異常(神経原線維変化)の段階で認知症のなりやすさを検査診断し予防できないものでしょうか。
発症してしまったらいくら検査をしても進行を止めることはできません。アリセプトなどの服用も一時的な遅延効果を期待するに過ぎません。では発症前に予防するにはどうしたらいいのか、発症リスクを調べることはできないのか、ということになります。
近年、ヒトの歯周病の原因菌であるジンジバリス菌の成分がアルツハイマー型認知症患者の脳内に検出されたことから歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与が明らかになり、重度歯周病の罹患と認知機能低下が正相関していることがわかってきました。歯周病を重症化させないことは認知症予防になります。
認知症患者を一人でも減らすためには、40代を過ぎたら誰でも認知症リスクが高まっているという超早期の“気づき”と、発症を抑え込む生活習慣の“改善努力”が不可欠です。
認知症予防サービスを提供するベンチャー企業のMIG社は、認知症の自覚症状がまったくない人でも将来の発症リスクを知ることができ、多岐にわたる認知症の発症リスク(16項目)をスマホアプリで見える化し、生活習慣の改善などを通じて発症リスクの低減を日々長期にわたって継続的にサポートしてくれる「Brain100 studio」というサービスを提供しています。
当院でも近いうちにMIG社のサービスを提供できるようになります。詳細が決まりましたらお知らせします。
2021年01月31日 19:44