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2018年2月号

[2018.02.07]

こんにちは、院長の藤原です。寒さが最も厳しくなる今の季節、インフルエンザがさらに猛威を振るっています。今年のインフルエンザは初期症状が軽く、普通の風邪と見分けが付きにくいのが特徴だそうです。初期症状の段階で「単なる風邪だろう」と軽視し市販の風邪薬で様子見、ところがほどなくして「何か違う…」と嫌な予感がよぎり病院へ駆け込む、というパターンが多いとのこと。

体内に入った1個のインフルエンザウイルスが24時間後には100万個にまで増殖する、という情報はテレビでよくやってますのでみなさんご存知ですよね。インフルエンザの治療薬としては「タミフル」や「リレンザ」が知られていますが、これらの投与の目的はウイルスそのものの除去ではなく、増殖の抑制です。したがって、発症48時間以降の投与では効果が薄いということになります。早めの治療が大切。昔は予防法として「うがい」が推奨されていましたが、最近は効果が薄いとされているようです。インフルエンザウイルスは、一般の風邪を引き起こすウイルスよりも感染力が強く、気道に付着後20分程度の短時間で細胞の中に取り込まれ増殖していくので、「予防するには20分毎にうがいをしなくてはならない」ということになるのですが、これが現実的ではないというのが最近「うがい」が推奨されない理由の1つ。ただ、医者は患者さんを一人診察するごとにお茶などでうがいをしています。気道に付いたウィルスを胃に流し込んでいるのでしょう。真似しなくては。同じ理屈で、「唾液の出を良くすることが予防になる」と唾液腺マッサージを推奨している歯科医もいます。また、口の中の細菌には、抗ウイルス薬の効きを弱めたりウイルスの増殖を助けたりするものがあるので、インフルエンザ対策としてもやはりお口のケアが大切です。

「風邪には抗生物質だよ」という意見をたまに耳にしますが、これは間違い。「細菌」は、自分で増殖する能力を持つ単細胞生物ですが、「ウイルス」は自らの細胞を持たず他の生物を媒介しないと増殖出来ない単純な構造で、細菌よりもはるかに小さい(1/100~1/1000)。抗生物質は、細胞の構造を利用して効果を発揮するため、細胞を持つ細菌には有効ですが、細胞を持たないウイルスにはまったく効果がありません。

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