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2013年12月号

[2013.12.01]

こんにちは、院長の藤原です。12月を迎え、ついに今年も残すところあと1ヶ月となりましたが、先月末に流れたアイソン彗星崩壊のニュースには耳を疑いました。双眼鏡を引っ張り出してきて用意していたんですがガッカリ…まさに「女心と彗星」!とても気まぐれで全く動きが読めないことから天文学者の間ではこう言われているようです。「秋の空」だけじゃなかった(笑)。さて、一年の最終日は大晦日。皆さんは大晦日というとどんなイメージがありますか?「除夜の鐘」、「年越しそば」、「紅白歌合戦」などでしょうか。大晦日は「古い年を除き去り、新年を迎える日」という意味から「除日(じょじつ)」と呼ばれますが、その夜が「除夜」。私は「除夜」というと、煩悩の数だけ撞くと言われる「除夜の鐘」が真っ先に頭に浮かぶんですが、じゃあ除夜である年内に108撞くのかと思いきや、多くの寺では107を旧年中に撞き、残りの1つを新年に撞くのだそうです。「年越し」と言いながら年内に食べたほうがいい「年越しそば」とは逆なんですね。

さてこの108という数のいわれは諸説あり、『人には“物事や世界を認識する6つの物理的な物=六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)”と、“悟りを開く妨げとなる六つの心理的な物=六塵(色・声・香・味・触・法)”があり、それぞれ好・悪・平の3種類の状態があるので、合計36個。さらにそれらは、過去・現在・未来と3つの時間があるので、×3で108つ』という、なるほどなぁとうならせる説から、いかにも俗説だなぁと思われる『四苦八苦取り払い説』(4×9+8×9=108)まで。また煩悩とは関係のない、『一年の「十二ヶ月」+「二十四節気」+「七十二候」の和で108』とする説などいろいろ。そして、鐘は正式には「梵鐘(ぼんしょう)」と呼ばれますが、この「梵鐘」の上部に付いている突起は「乳(ち)」という名称がついていて、何とこの突起、108あるのだとか。

海外でも多数の国で新年を祝う祝賀が催され、人々が集まって音楽を奏でたり花火を打ち上げたりと華やかなようです。対して日本では、普段厳しい修行を積んでいない者の心の乱れや汚れをも除夜の鐘は払い清めてくれるんだ、という信仰が現在まで伝わり、除夜の鐘の儀式となって続いています。梵鐘の澄んだ音は、深夜の冷たい空気と相まって心にしみわたります。今年もまた煩悩に迷った1年になってしまいましたが、除夜の鐘を聞きながら新たな心で新しい年を迎えたいと思います。ただ108で足りるかが…

2014年がすばらしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。皆様どうぞよい年をお迎えください。

「デンデンレター」12月号より

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