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2013年10月号

[2013.10.01]

こんにちは、院長の藤原です。見上げる雲は高く、夜になると肌寒さも感じるようになってきました。お隣の中央公園に一歩入れば、木々が秋まっただ中を感じさせてくれます。さて、先月アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われたIOC総会において、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決まりました。接戦を勝利する決め手となったのは、最終日に行われたプレゼンだと言われています。「日本製品は婚活しない美女」と例えられるように、作るモノはいいのだけど伝えることが大の苦手の日本。しかしこの日のプレゼンは見事でした。中でも滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」のジェスチャーはみなさんも記憶に残っているのではないでしょうか。
会場では「selfless hospitality」と訳されていたようですが、仏語「accueil(アクイユ?)」を使わずあえて日本語で表現することにより、hospitality以上の何か日本的なプラスαをイメージさせるという作戦だったのでしょう。参謀ニック・バレー氏の戦略に脱帽です。

ラテン語のservus(奴隷)を語源とするservice (英語のserviceには日本語の「おまけ」や「値引き」の意味がないようで) という言葉があります。語源の通り、受ける方が主で提供する方が従の関係で、「受ける側が欲していることに対して提供する側がいかに対応するか」ということがポイント。このところどこの業界でも話題となっているテーマで、そのノウハウ本は本屋にあふれています。対してhospes(巡礼者の歓待)を語源とするhospitalityは、serviceを越えた対応と言えます。見返りを求めず相手が欲している以上の対応を自然発生的にする、気遣いを影のように行うことで喜びや感動を与えるなどなど。これらを欧米得意のマニュアル化するのは難しいでしょう。伝えることが苦手な国民性ゆえに、日本では相手の心を読んで行動するという文化が育まれてきました。

年末12月2日に発表される流行語大賞、今年は激戦必至の様相です。安倍首相の「アベノミクス」か、あまちゃんの「じぇじぇじぇ」か、林先生の「今でしょ!」か、半沢直樹の「倍返しだ!」か、そして滝川クリステルの「お・も・て・な・し」か。大穴は「ふなっしー」ですが…

「デンデンレター」10月号より

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