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2012年7月号

[2012.07.01]

こんにちは、院長の藤原です。夏になると子供の頃やったアサガオ(朝顔)の観察を思い出しませんか。陽が昇ると咲き、陽が沈むとしぼんでしまう、その生態が不思議でなりませんでした。ただ美しい紫やピンクの花弁が夕方しぼんでも、翌朝には元気に花弁を開く姿を見ると、とてもうれしい気分になったものです。クルクルッと巻きつく愛らしいツルや独特な形をした葉っぱを一生懸命観察し、色鉛筆で絵を書きましたっけ。

朝顔と言うと私は七夕前後に催される入谷の朝顔市なんですが(聖蹟桜ヶ丘駅西口周辺でも今月7日(土)と8日(日)朝8時から朝顔市があります)みなさんはいかがですか。 「朝顔と言ったら源氏物語でしょーよ」「レミオロメンじゃないの」「英語だとmorning glory!だったら山達だ」「いや竹内まりやだ」「男子用のアレだろ?」

朝顔については意外なことがいろいろあります。まず植物の分類では名前と異なりヒルガオ科(サツマイモ属)。夏の風物詩と思いきや、俳句の世界では秋の季語。また熱帯アジア原産の朝顔は日本で品種改良され発達した代表的な園芸植物ですが、もともとは観賞する花として日本に伝わったのではなく、なんと薬として中国から持ち込まれたということをご存じでしょうか。『朝顔の種』は中国では牛を牽(ひ)いて行き交換の謝礼としたことから別名「牽牛子(ケンゴシ)」と呼ばれるほど貴重な薬だったようで、現在も「ケンゴシ末」という名称で便秘薬の成分のひとつとして使われています。日本では奈良時代~平安時代頃は下剤として飲まれていましたが、効き目がとても強く、飲むと嘔吐や血圧低下も伴って「食あたり」のような状態になったそうです。その後、江戸時代になってから観賞用の植物となり、全国各地で栽培が大流行して、様々な品種改良が行なわれ現在に至っています。ということで、その昔万葉集などに登場する「あさがほ」は、やはり朝咲いて夜しぼんでしまう桔梗(ききょう)や木槿(むくげ)のことだったようです。

夏の日差し対策「緑のカーテン」。今でこそ実益を兼ねて(!)ゴーヤ全盛ですが、昔は朝顔が定番でした。

「デンデンレター」7月号より

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