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2010年9月号

[2010.09.01]

こんにちは、院長の藤原です。長期予報によると残暑がきびしいとのことですが、夜風は心地よい季節になってきました。9月と言えばそろそろ秋。秋といえば『読書の秋』『スポーツの秋』。でも何といっても『食欲の秋』という方が多いのではないでしょうか。そこで今回は「味覚」に関する話を。

皆さんは「ビール」や「ブラックコーヒー」を生まれて初めて飲んだ時、「こんな苦いものは飲めない!!」と思いませんでしたか?でも、年齢を重ねるにつれ、いつの間にか好んで飲むようになっている。これは多くの人が経験しているのではないでしょうか。実はこれは“脳”に関係があるそうです。もともと脳は苦いものを“毒”と判断するため、昔から人間はそれを口にすることを好みませんでした。でも、それがビールやコーヒーなどの苦味に触れ、美味しさや喜びを感じる経験が増えてきたことで、脳はその苦味を好んで嗜好するようになります。つまり「現代人の味覚」というのは、昔からの“古い脳”と、その情報を書き換え始めた“新しい脳”がミックスされ生み出されている、ということだそうです。

また、新しい脳は“情報”にも敏感です。例えば、流行りの食べ物や高級食品を食べた時、味よりも、その情報を元にして味わっていることはないでしょうか?例えば、「今が旬」「なかなか手に入らない」「人気店の味」など、こういったことを聞いてから味わうと妙に美味しく感じたりしませんか?そう考えると“旬”というものも“新しい脳”が「旬だから美味しい」といったことで判断して、美味しく感じている部分もあるのかもしれません。

これからの実りの季節ですが、“旬”という情報だけでなく、自分の舌を信じて、人間本来の“古い脳”をもっと使って味わう、そんなことを今年は意識してみようと思っています。もしかしたら、今までの自分の舌では感じられなかった新しい発見があるかもしれません。

「デンデンレター」9月号より

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